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PLAYER’S VOICE. 003

レザークラフトに惚れ込んで。一つひとつの“もの”と向き合う暮らし方。

今回うかがったのは、1階にレザークラフトショップと絵画教室、2階に住まいをかまえる、N様ご夫婦の店舗兼ご自宅。優しい色使いの外壁と植栽、正面に並ぶ2つの入口……ウッドデッキに導かれて思わず中へと入ってしまいそうな柔らかな空気感が、私たちを出迎えてくれました。

ここで4年前からオーダーメイドメインのレザークラフトショップを営むご主人に、レザークラフトや店舗、家へのこだわりを教えていただきました。

はじまりは「気に入らないならつくってしまおう」

古着をリメイクしたり、棚をつくったり……と、もともと手作業で何かをつくることが好きだというご主人。レザークラフトを手がけるようになったのは、「自分が気に入るものを持ちたい」というこだわりからでした。

「以前住んでいたアパートで、『これを使ってくださいね』と渡された鍵のレザーカバーが、好みじゃなかったんです(笑)。オーダーメイドの革製品屋さんに頼むとかなり時間がかかると言われてしまったので、じゃあ自分で、とつくってみたのがはじまりです」

そこからみるみるうちにレザークラフトの世界に魅了され、勤めていた会社を辞め革材料屋でアルバイトをするようになったご主人。革の知識を学びながら、独学で技術を習得したんだそう。

「レザークラフトって、縫う以外にフォークのような機材での穴開け作業などもあるので、かなり大きな音が出るんですよ。当時はアパートの2階に住んでいて、うるさかったからか下の階の人から『ドン!』と叩かれたことがあって……(笑)。この部屋ではもう無理だなと、音が出る作業は車の中でやるようにしていました」

家も店舗も、とことん理想を追い求めて

制限の多い環境下でも、レザークラフトで独立したいという一心で制作活動を継続。奥さまの絵画教室が手狭になったことをきっかけに、レザークラフトショップと絵画教室、そして住宅が一体となった建物をつくる計画をスタートさせました。

「実は、ヒロ建工さんにお願いをするまでの間、9社くらいに相談をしていたんです。かなり特殊な要望だらけだったので、他の工務店さんに断られつづけて……ただ、それまでいろんなところで相談をしてきたおかげで、ヒロ建工さんにお話しするまでにはだいぶ理想の形が見えてきて。自分たちで模型をつくって、イメージを共有していきました」

車や人通りのある道に面しているからこそ、外からの見え方を特に意識して、窓を配置や外壁の色を決定。店舗として一番こだわったのは、お店の顔であるドア部分だとか。

「通常の住宅って、ドアに“またぎ”があるんですが、お店って無い場合が多いんですよね。だから、入口の段差をなくして、お店前のウッドデッキから中へフラットにつながるようにお願いしました。あと、無理を言って海外製の両開きドアも設置してもらったんです(笑)」

お気に入りにめぐりあうまでは空白に

一方、2階の居住スペースは、住みながらすこしずつ理想の住まいに近づけているのだそう。

「4年住んでて、まだリビングのカーテンをつけてないんですよ。というのも、僕たちの『ものに対するこだわり』が強くて……いちど買ったら、もう変えたくないんですよね。いいと思えるものが見つかるまでは何もなくていい、と思っていて。実は、室内の壁もはじめは色を塗っていませんでした。生活しながら色のサンプルとにらめっこして、住みはじめて1年経った頃に、やっと塗り終えたんです」

テーブルから照明まで……身の回りのものすべてをこだわり抜く姿勢は、キーカバーをつくりはじめた頃から変わらないようです。

ものへのこだわりは、“人のもの”へも

店舗兼自宅が完成してから4年。「仕事が遊びになっている」と、ご主人が今もレザークラフトにのめり込みつづけているのには、こんな背景があるのだそう。

「僕自身、根源的に『目の前の人に喜んでもらう』ってことが好きなんです。それで、以前はDJをやっていたりもしたんですけど……DJって、すでに存在する楽曲をチョイスしますよね。『喜びをつくるベースが、自分でつくったものではない』という事実に、どこか違和感を覚えていました。つまり、本当は『自分がゼロからつくりだしたもので、人に喜んでもらいたい』と思っていたんです。その想いが叶えられるから、ずっとレザークラフトを楽しめているのかもしれません」

だからこそ、本来は作業さえできればよいはずのレザークラフト用スペースを、「あえてお客様と直接お話ができる店舗にした」といいます。

「ただ自分がつくりたいものを売るっていうのはエゴなのかな、とも思うんです。『人に喜んでもらいたい』という想いが根源にある限りは、『これを使ってくださいね』ではなく『ここからどうしましょうかね』と話しながらつくりたい。その方がきっと、より喜んでもらえるもの、その人にとって価値のあるものになるんじゃないかと。だから、面と向かって相談できる空間にしようと考えていました」

キーカバーも家も家具も……身の回りのものは、必ず自分が気に入るものを。そんなこだわりがあるご主人だからこそ、お客様にも「本人が心から気に入るものを使ってほしい」と強い想いを持っているのかもしれません。

こだわり抜かれた空間で、「誰かにとってのこだわりのもの」が生まれつづける。ここ、さいたま市には、こんな物語がありました。

▲「お客様の要望をきっかけに犬用の製品もつくるように」と語るご主人を見つめる愛犬フレディ。この首輪も手づくりだ。
▲「完璧になりすぎないようにしています」という製品たちには、手縫いだからこそ生まれる、温かな風合いが。

お施主様名N様
お住まい埼玉県さいたま市
家族構成夫婦
居住歴4年

ANOTHER VOICE

父が「楽しい」のトップバッター。家族みんなで、日常を遊び尽くせ。
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子どもたちが楽しめるお家に!イチからつくって、いっしょに変化しよう。
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