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子育てのように野菜にも本気で向き合う。進化をつづける農家の暮らし。

所沢市のお隣の町、入間郡三芳町。のどかな田園風景が広がるこの地で、新たな生活をはじめたご家族がいます。それが今回おじゃまするA様一家。「ABEFARM」として農業を営むご主人と保育士の奥さま、2人のお子さんの4人で暮らしています。

「野菜たちは、まるで子どものような存在ですよ」と話すご主人を中心に、農業や家づくりへのこだわり、新しい暮らしの様子についてうかがいました。

次はどんな野菜をつくる?挑戦こそが農業のおもしろさ

先代から続く農業を引き継いだのは約5年前。隣の自宅に住むご両親と協力するかたちで2町歩(約20,000㎡)の畑を管理し、一年を通じてさまざまな野菜を消費者に届けています。

「野菜って、すぐにはかたちにならないですよね。だから、こういう野菜はできるかな、今度はこっちにもチャレンジしてみよう、と実験を繰り返す毎日。かなり収穫品目を増やしているので大変ですけど、どこまでできるか挑戦するのが楽しいですね!」

数年前までABEFARMで育てていた野菜の種類は、年間で5品目ほど。しかしご主人がメインで畑を切り盛りするようになった今では、夏だけで50品目もの野菜が収穫できるように。常に挑戦と進化をつづけているようです。

「農業をはじめた当初は少し離れたアパートから通っていたので、どうしても時間が限られていました。でも家ができてからはずっと畑の様子を見ていられるので、どんどん実験の幅が広がっていますね」

最近増やしているジャンルは、ビーツやケール、トレビスといったイタリア野菜。他の野菜に比べ広く知られている野菜ではありませんが、色合いも良く栄養価も高い点に魅力を感じて栽培をはじめたんだとか。

自分も子どもも、心から美味しい!と思えるものを

約1年前に新居が完成し、畑のすぐそばで暮らせるようになったA様一家。「大葉が欲しいんだけど、畑にある?」「ああ、あるからとってくるよ!」日常的にそんな会話が交わされるようになったといいます。

「野菜づくりにおいては、自分が家で食べたいと思う、そして実際に食べてみて美味しいと思えるものをつくることが大前提。だから最初は、自分がまず生のままで食べてみるんですよ。それで美味しかったら、子どもたちにも食べてもらう。とにかく子どもは正直ですよ。『美味しい!』と言ってもらえると、自信をもってお客様にお届けできます」

時には子どもたちも一緒に畑へ収穫しに行くこともあるんだそう。都会に住んでいたらなかなか難しい、日常的に土や野菜に触れる暮らし。これこそが豊かな生活のひとつのかたちと言えるのかもしれません。

さらに、ABEFARMの「一人目のお客様」である子どものことをよく考えている父親だから生まれた視点もあるといいます。

「やはり栄養価の高いものをつくる、という考えは子どもがいるからこそ強くなった気がします。それに口に入れるものなので、絶対に有害なものは入れたくない。種類の豊富さだけでなく、育て方についてもいろんな試行錯誤をしていきたいなと思っています」

モダンな家にも、農家だからこその工夫を

思い思いに家じゅうを駆け回る子どもたち。明るく開けた吹き抜けの空間でのびのびと過ごす様子に、ついこちらもほおが緩みます。

「この地域はまわりも農家ばかりなので、みなさん一日中ご自宅や畑にいることが多いんです。だから外からの視線が気になりやすくて……プライバシーを守りながら自然な明るさを保てるように、窓の高さや位置を工夫してもらいました。おかげでカーテンを閉める必要もない上に、日中はとても明るいですよ」と奥さま。

農地ならではの家づくりの難しさは他にもあったそう。

「農地区分の土地なので、普通の宅地に建てるよりいろんな手続きが必要で、わからない点も多かったんです。その疑問にスムーズに答えて対応してくれたヒロ建工の存在は、やはり心強かったですね」

「まわりを気にせず過ごせる、モダンで開放的な住まいにしたい」という奥さまの想いと、「この土地で、新たな農家暮らしをはじめたい」というご主人の想い。2人の希望を叶えるかたちで、A様ご家族の新たな生活拠点が生まれました。

野菜と向き合う時間こそが、最高に幸せなひととき

ABEFARMで育てられた野菜は、地域の直売所やスーパーの地場産野菜コーナーに直接持参し、自らの手で並べます。そこには、野菜ととことん向き合い愛を注ぐご主人だからこその想いがありました。

「やっぱり、野菜は新鮮なことがとても大事。だから数時間でも早くお客様のところに届けたいんですよね。そしてできるだけ、お客様の手に渡るまで見届けたいという想いもあって。間近でコミュニケーションが取れる場であれば、『美味しかった』『ちょっと苦味が強かった』という生の声が聞ける。これが活力にもなるし、野菜づくりの新しいヒントになったりもするんです」

今ではSNSでの発信活動にも力を入れはじめたご主人。食べ方や調理法なども合わせて、より野菜の魅力を伝えていきたいといいます。

「子どもが喜んで継いでくれるような、そんな魅力あふれる農家を目指していきたいですね。そのためには、実体験を通して農業そのもののやりがいを伝えていくことはもちろん、きちんと稼いでいける職業であるということも証明していかなければならないと思っています」

将来のことも見据えながら、来る日も来る日も野菜やお客様と向き合いつづけているご主人。ふと、休みの時間で楽しんでいる趣味や興味のあることについて聞いてみると……

「以前は車も好きで欲しいものもいっぱいあったんですけど、今はあんまり。いやあ、嘘でしょと思うかもしれないですけど、何よりも野菜と向き合っているときが一番楽しいんですよ(笑)」

爽やかにそう言い切るご主人に、思わずこちらもにんまり。本気で好きで、本気で向き合っている。そんなご主人にたっぷり愛されて育った野菜は、今日も誰かの食卓を彩ります。

▲この家で暮らすようになってから迎えた子猫のルナちゃん。子どもたちとはまるできょうだいのように仲良し。
▲「一番好きな野菜は?」の問いに、「とまと!」「ほうれんそう!」と元気に答えてくれた子どもたち。
お施主様名A様
お住まい埼玉県入間郡三芳町
家族構成夫婦+子ども2人
居住歴9ヵ月

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