PLAYER’S VOICE 002

父が「楽しい」のトップバッター。家族みんなで、日常を遊び尽くせ。

BOX型の白いお家と、同じカラーリングの趣味小屋。今回おじゃましたのは、ご夫婦と小学生のお子さん2人のS様一家が暮らすご自宅です。

ご主人の趣味がいっぱい詰まった小屋と、ご家族のアウトドアな暮らし……ご夫婦と学校から帰宅して自宅前で遊ぶお子さんたちに、たっぷりお話をうかがいました。

趣味小屋で、釣りにゾッコンな暮らし

「昨日は、宮城まで雷魚釣りに行ってました。明確な目的地は決めず、とりあえず高速に乗ってから『さあ、どこまで行こうか!』って感じで」

そう話すご主人は、釣り堀カフェの経営や釣りイベントの主催をしている、生粋の釣り好き。平日・休日関係なく友人たちと釣りに出かけ、ときには海外まで行くこともあるそう。

「特に古い釣り道具が好きです。これは僕と同い年のリール。ずっと探しつづけてやっと見つけたもので……こういうのを探すのが好きなんですよ」

「最近の道具って、すごく性能が良くてラクに釣りができちゃうじゃないですか。でもそれだけじゃ面白くない。古いフィルムカメラや昔ながらの車を愛用する人と同じで、その手間がいい。そして、かっこいい。だから、休日にはこういうお気に入りの古い道具でじっくり時間をかけて釣りをしています。逆に平日は、仕事帰りでそんなに時間もないので、最近の道具でササっと釣りに行っています」

母屋と離れたところにある4帖半の小屋には、そのこだわりの釣り道具がびっしり。以前、中古釣り具屋を経営していたということもあってか、まるでお店のように綺麗に道具類が並べられ、どこを見渡してもワクワクする空間がそこにありました。

ご主人が釣りをはじめたのは、小学1年生の頃。近所の湖で、水面に向かって何かを投げている人たちを見て「オレもあれがやりたい」と親にお願いをしたことがはじまりだったそう。

「当時それが釣りだってことがわかんなくて(笑)。仕事の関係で親が土日休みではなかったのもあって暇を持て余してたんですけど、そのときたまたま興味を持ったのが『何か投げてるヤツ』だったんです」

そこからアウトドアな趣味がどんどん増えていったご主人。釣り道具以外にも、エアガンやキャンプ、ボート、マウンテンバイク……と、さまざまな道具が小屋の中にも外にも所狭しと置かれています。

家族みんなを、ワクワクなアウトドアの世界へ

そんなお父さんに影響されてか、小学生の男の子2人も釣りやマウンテンバイクといったさまざまな趣味に挑戦しているようです。

「まだ小学生なのに、マウンテンバイクに乗ると、もう速くて速くて。私も一応ついて行くんですけど、置いてかれちゃうんですよ」と話してくれた奥さまも、ご主人のアウトドアな趣味に影響された一人。ご主人と出会うまでは、虫も苦手なインドア派だったそう。

「今までの私の生活スタイルとは全く逆で、感覚がマヒしてる感じ(笑)。今ではいっしょにキャンプにも行きますし、よくウッドデッキでBBQもします。晩ご飯の時間に旦那が帰ってきている日は、高確率で肉を焼いていますね」

こだわりの道具とともに、拠点を小屋に

ご主人のアウトドアな趣味がどんどんと家庭全体に波及し、家族全員が毎日を思いっきり楽しんでいるS様一家。それぞれの趣味道具を選ぶときには、ご主人のこだわりがあるようです。

「モノを買うときは、『○○でいいや!』って妥協して買うのが大嫌い。何も知らないで買いたくないので、まずはちゃんと調べて選びます。あと、買うかどうかの迷いは『買えるから発生する』と思ってるんですよ。だから迷うときは買えばいい」

こうして揃えられた道具たちは、みるみるうちに増えていき……以前住んでいた賃貸の戸建てが手狭になってきた頃、奥さまがご両親と散歩がてら訪れた今の物件に、ひと目惚れしたんだとか。

「この家のフォルムと、何より庭のオリーブの木に惹かれて(笑)。そのあとヒロ建工の営業の方ともウマが合って、決めちゃいました」と奥さま。

建売物件だったこの家は、部屋数が3つ。お子さん用の2部屋と寝室で埋まってしまい、道具を置く部屋を確保できないため、「家の外にご主人専用の趣味小屋をつくる」という結論になったそう。

「円満な敷地内別居です(笑)。もはや旦那の自宅は小屋の方で、しょうがないから洋服は母屋に置かせてあげてるって感じですかね!(笑)」

小さな小屋が、家族の「楽しい!」を大きくする

ご主人専用の小屋は、入居後して半年が経ったときに完成。結果的に、趣味部屋を家とは別棟として用意したメリットは大きかった、と奥さまはいいます。

「旦那は特に自由人なので、昼夜問わず人を呼んでくるんです。建物自体が別だから、子どもが寝てる時間でも私がお風呂に入った後でも、問題なし。うちの生活スタイルにはピッタリでした」

ご主人にとっても、気軽に人を呼べるということは嬉しいポイントのよう。

「僕はもともと、人を家に呼びたいタイプ。でも前の家じゃ狭くてなかなか呼べなかったんですよ。今こうして気兼ねなく呼んでわいわいできるようになったのは、住み始めての一番のいい変化かもしれないです」

一家の「アウトドアな趣味を全力で楽しむライフスタイル」を牽引するご主人。そのご主人が一番自分らしく自由に暮らせる小屋をつくったことで、さらに家族全員が思いっきり日々を楽しむことができているよう。

ご家族の様子を見ていると思わずこちらも笑顔になってしまう、そんな「楽しい!」にあふれた暮らしを見ることができました。

▲メイプルシロップが隠し味のご主人特製BBQ飯。初のキャンプデートで奥さまに「すごい!」と言わせた究極のレシピ!(笑)
▲めずらしく奥さまがどうしても飼いたくなってしまったネコ。「魚を飼うためにペットショップに行ったはずなのに……(笑)」
お施主様名S様
お住まい埼玉県飯能市
家族構成夫婦+子ども2人
居住歴1年7ヶ月

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