COME COME TRANSISTOR
朝の連ドラ「カムカムエヴリバディ」を最近見はじめました。
ラジオの前に鎮座して聞き入っている場面をみて!
木製キャビネットのラジオは、ものごころが付いた頃、家に有
りました。でもそれを聞いた覚えは全くありませんが、たぶんそ
の後の始末は、私がしたのだと思います。(こわしや^^)
それから数年後、ラジオは木製キャビネットからプラスチック
の小さなタッパのようなものに変わり小さくなりました。
小学生のころ、「模型とラジオ」なんていう雑誌をよく読んで
いた私は、中学生になり同じような友達ができると「模型とラジ
オ」に出ているレシピ(材料表)を持って、秋葉原に材料の調達
に行きました。(昔のアキバは電気街です。)
2石ラジオを作りました。2石とはトランジスターが2個とい
う意味です。ちゃんとしたラジオが6石くらいなので、本当に初
心者向けの設計(回路)です。でもちゃんと聞こえました。
今ラジオの聴取者人口はどれくらいなのかわかりませんが少な
いのでしょうか。
トランジスター(transistor)transferとregisterを合わせた
英語の造語だそうです。トランスファー(電導)とレジスター(抵抗)
は、通したり通さなかったりとなります。つまり、日本語で言う
と半導体となります。
電波は一本の糸が波を撃つように飛んできます。この一本の
ままではスピーカーを鳴らせません。スピーカーはご存じの通り
線が2本出ています。電波を上りと下りの2本に分ける必要があ
ります。分ける=つまり半分ずつにするのに半導体が使われます。
半導体は鉱物資源で、セレン、ゲルマニウム、シリコンなどで
す。アメリカ西海岸のシリコンバレーはここからきています。
この2つに分けるトランジスタは、その後、今のデジタル世界
を生むことになったことはご存じの通りです。
「0」「1」のデジタル信号はトランジスタがスイッチの役割
をしています。
信号を通せば「1」、通さなければ「0」みたいな。
パソコンでもこのトランジスタが数ミリのマスの中にたくさん詰
まっています。私の2石ラジオなんて昔々。
この半世紀の間で、「カムカムエヴリバディ」の準主役(勝手
ですがそう思っています)の真空管ラジオは今、名刺サイズまで
小さくなり。また更には、スマホでも聞けてしまいます。
この画像は、先日、奥多摩から山中湖に抜けるドライブの途中
でとりました。こんな鮮やかな紅葉の色までデジタルで撮れて
しまうことが当たり前のように何も考えずに使っていますが、
「カムカムエヴリバディ」を見て、真空管から今のデジタルテク
ノロジーの進化に少しだけ思いを馳せました。 (設計:NS)