伊勢神宮
こんにちは、設計の和田です。
平昌オリンピック、盛り上がってますね!
早いもので、年が明けてから、2カ月が経とうとしています。
この時期に全く関連ありませんが、神社についての話です。
皆様は、初詣に行かれたでしょうか。
私は毎年、日高市の高麗神社へ行きますが、今年は例年以上に混雑しておりました。
私たちの身近にある神社ですが、その中心的存在といえば『伊勢神宮』です。
昨年は、念願だった「お伊勢参り」に行くことが出来ました!
昔はこの地を目指し、全国から何日も掛け、人々がお参りに来たと思うと感慨深いものがあります。
三重県伊勢市の約1/4を占める広大な敷地(世田谷区とほぼ同じ面積)に、天照大御神をお祭りする内宮、豊受大御神をお祭りする外宮、さらにその中に14の別宮、109の摂社、末社を総称して伊勢神宮と呼びます。
内宮は2000年、外宮は1500年の古い歴史があります。
ご存知のように「式年遷宮」という20年に一度の建て替え行事があり、平成25年に行われました。
なぜ20年なのか・・・保存食としての米から加工された糒(ほしい・・・干した飯)の最大保存年数ともいわれております。米作が神社の起源ですからね。
そして神殿の建て替え技術を代々に伝えるのに、最も適した年数ともいわれています。
神道の中には、永遠に若さを保つ「常若」の思想があり、20年に一度の遷宮によって命を再生するという意味もあるようです。
日本の神様は、天から木に降り、木に宿ると考えられてきたので、神殿が木造建築であることはとても重要な意味があり、材木は特別な存在です。
建て替えの材木は、樹齢200~300年の檜と決まっています。
20年使用された材木は、鳥居や他の神社に再利用されます。ご利益がありそうです。
伊勢神宮の神殿は、「神明造り」といわれる建築様式です。
木の特性を熟知した建て方が、随所に見られます。
内宮
外宮
参拝の順序は、外宮を先にお参りするのが正式
奥に御正殿が見えます
建て替えのため隣には、同じ広さの敷地があります
内宮、外宮の御正殿は、ぱっと見気付きませんが、それぞれ微妙に建築のディテ-ルが異なっているんですよ。
それを見つけるのも面白いかもしれません。