国立新美術館へ行ってきました。
設計の白比です。
先日、某六本木にある国立新美術館へ行ってきました。
今回は、ルードヴィッヒ美術館展が気になったからなのですが、
美術デザインのトレンドがどのように生み出されているのか、
その背景にある社会情勢、政治、経済、思想、そして戦争がどのように関わってきて
いるのか、リアルに感じられる展示になっていて、心に突き刺さりました。
今、アール・デコのデザインにはまっているので、アール・デコと時代の潮流に
ついても、再度考えるきっかけになってとっても刺激的でした。
モダンデザイン、ピカソとか、マチス、旧ソ連のロシア・アヴァンギャルド、
近年のポップアートなど、興味のある方は、是非、ご覧になってみてください。
気になる作品がテンコ盛りだったのですが、もちろん写真撮影は禁止されています。
唯一、こいつを除いて・・・・・
ノヴィツコヴァという人の作品ですが、撮影したデータをSNSにUPして作品が拡散されることで
作品が完成する。。。という事らしいのです。
と、言うわけでUPさせて頂きました。私も作品完成の一助となることができ、光栄至極でございます!
しかしなぜ、ハシビロコウなの?
そして何度来ても黒川紀章先生の圧倒的なファサードとホールです。
なんで、こんな意匠を発想してしまうのでしょうか。
この鋭角の隙間空間的なものを許容してしまうのがうらやましい。
ピクトグラムの使い方もかっこいい。。。
いいなぁ~
宙に浮いているコアとそれを覆うガラスのカーテンウォール。
まるで、単細胞生物の中にいるみたい。
外界の栄養を取り込んで自分の体にしてしまう
アメーバみたいな生き物をイメージしてしまいました。
美術品という媒体を介して文化を積極的に取り込んでいく
貪欲な文化活動の拠点としてのイメージを形にしているのでしょうか。
何度来ても、考えさせられてしまいます。
-ENDー