ジャン・プルーヴェ展に行って来ました。
こんにちは、設計の白比です。
先日、東京都現代美術館で開催されている、ジャン・プルーヴェ展に行ってきました。
久しぶりの東京都現代美術館でした。
ジャン・プルーヴェについては、あまり知らなかったのですが、
紹介画面に出ていた椅子のデザインがきれいだったのと、工業デザインの世界で
後世の人々に大きな影響を与えたとの文言に惹かれて行ってみた、というのが
本当のところです。(不勉強ですみません)
展示品は、冒頭の一部を除いて写真撮影OKでした。うれしい!
というわけで、バンバン写真撮ってきましたよ!
冒頭、ジャン・プルーヴェの生涯をおおまかに紹介するブースがありました。
若いころは、金属工芸家のもとに弟子入りしたり、鉄工所で働いたりしていたそうです。
建築家、工業デザイナーとして有名になっていきますが、
本人は、職人として材料の性質を熟慮して、形を決めて、生産工程まで考えた設計を
行うことを主眼としていたようで、デザインだけではない総合的な提案を意識していたとのこと。
なんだか、自分の浅い了見を反省させられます・・・
気を取り直して、紹介ブースを抜けて巨大吹き抜けの廊下を渡っていくと右手には・・・
ジャン・プルーヴェが実際に作った建物が展示されていました!
彼が手掛けた、プレハブ住宅の一つだそうです。製造工程と現場の施工性を考え抜いているそうです。
こんなところにまで持ってこれちゃうんですね。中の様子は、後ほど・・・
展示室に入ると、出迎えてくれるのが、テーブル、机、椅子たち。
いずれも、材料の特質、製造工程、組み立てやすさを考え、かつ形もきれいなものが多い。
上のテーブルは、照明が仕込まれたガラステーブル。実際に光る姿も見せてもらえるそうなのですが、
私が行った時間帯は、消灯中でした。残念。
オフィス用のデスクも展示されていました。120°程の角度で曲げられたワークスペースのデスクです。
きれいなカーブを描いていてうっとり。
美しい。
角度を変えて見てみてください。きれいな天板だと思いませんか?
そして、
そして側面下から煽って見ると思いの他、ごつい脚とフレーム。
考えさせられます。
そして、この展示に行くきっかけになった椅子がこれです。
やっぱりカーブがきれい。
最小限の中に最大限が入っている感じ。
こんなものがデザインできるといいな~。
他にも、たくさん椅子の展示があります。
そして、これらプロダクトの展示を抜けて階下へ降りていくと、
冒頭のプレハブ住宅がお目見えします。
この逆V字型が、構造の要です。きれいな角度。
これらのパーツから構成されています。現場では、簡単に組み立て分解ができるそうです。
第2次世界大戦後の荒廃した国の復興のために、製造、組み立てが簡単にできる住宅を
模索していた結果生まれたそうです。
自身も、コンセプトは違いますが、プレハブ住宅に住まいしていたそうです。
材料の特質を深く理解し、製造工程、施工工程まで考え抜いてモノづくりすることを
生涯貫いた方だったそうです。
もっと勉強しないとだめだな~としみじみ思ってしまいました。
展示は、今月10月16日までだそうです。