アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
設計の白比です。
タイトルからして、いったい何のことやらと思われたそこのあなた!
これ、SF小説の題名です。
AIとか、ChatGPTの話題が多い今日この頃ですが、1968年に発表されたこの小説に、色々なヒントが隠されているような気がして読んでみた次第です。
人間そっくりの姿で、思考や感情まで人間そっくりのアンドロイドが作られるようになった未来に、どのような事が起きるのかを描いたお話なのですが、人が作った知性に対して、人がどのように接するのかが描かれていて、決して絵空事ではないと思えてしまいます。
まさに、これからすぐ先の未来に起ころうとしていることが、予言されているような小説です。興味のある方は、読んでみてください。グロテスクな描写もあるので、ある程度覚悟は必要です。
と、偉そうな事を言っていますが、この小説、実は「ブレードランナー」(1982年公開)という映画の原作で、ずっと、読もうと思いつつ、長年、放置していた小説だったのです。
監督は、「リドリー・スコット」、美術デザイン「シド・ミード」、音楽が「ヴァンゲリス」、主演俳優が「ハリソン・フォード」。もう、どれを取っても私のツボにハマりまくった映画だったのですが、原作を読んでおらず、ず~~~っと気になっていました。先ほどのAI、ChatGPTのこともあって、ようやく読む覚悟を決めたのでした。
60年代~80年代くらいのころに書かれたSF小説が、今の技術者たちにとても大きな影響を与えたことは、衆知の事実です。PCのOSとか、スマートフォンが世界を変えてしまった事例は、技術者たちが、子供のころに呼んだSF小説に端を発したとさえ言われています。私たちも、SF小説を少しでも読んでおけば、今後の未来に対して、何らかの視座を持てるようになるかもしれません。
ちなみに、機動戦士ガンダムの元ネタSF小説は、「宇宙の戦士」(1959年発表 ロバート・A・ハインライン作)だったりします。ちょっと古いSF小説は、アイディアの宝庫だったりして。けっこう面白いかもしれませんよ~!