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コラム「もっと広がるヒロ建工の暮らし」

Vol.35【食品の原材料表示「スラッシュ(/)ルール」って…?~前編~ 】

いつもヒロ建工HPをご覧いただきありがとうございます。

いよいよ今週末 14日(土)と15日(日)は薪ストーブ体験会です✨
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大人はもちろん、お子様もご参加いただけます♪
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ぜひご参加ください!皆さまのご予約お待ちしております😌

さて、今回は…
HIRO’s LIFE Vol.35【食品の原材料表示「スラッシュ(/)ルール」って…?~前編~ 】です!
市販の食品の原材料には、正体がわからない名前がたくさん…皆さんは何が食品添加物なのか、わかりますか?
原材料表示の“スラッシュ(/)ルール”について2週に渡ってご紹介いたしますenlightened
ぜひご覧ください✨


妊娠中や子どもが生まれると、それまでよりも「食べるもの」に気を遣うようになり、添加物なども気になるようになりますね。
買い物をするときは商品をひっくり返して、裏側を見て、原材料なども確かめて買うようにしたいものです。
でも、見ても「どれが添加物なの?わかりにくい!」と思っていた方に朗報です。
表示の仕方が変わり、「これが添加物」ということがわかりやすくなりました!

昨年4月、業界人も知らない「小さな表示変更」が行われた

表示例①と表示例②、どこか一カ所だけ違うところがあります。どこか分かりますか?
消費者はもちろん、食品関連事業者であっても、違いに気付かない人、違いが分かっても理由が分からない人がほとんどです。
大ヒントは「文字ではなく記号」です。

「、」の部分、どこか違っていませんか?

正解は、酵母エキスと加工でん粉の間の「、」と「/」の違いです。表示例①では、酵母エキスの次が「、」ですが、表示例②では「/」になっています。この「/(スラッシュ)」が意味するところは「/以前が原材料、/以降が添加物」ということなのです。

どこからが添加物か、一目で分かるようになりました

旧JAS法の原材料表示では、添加物以外の原材料に続き、何の区分けなく続けて添加物を表示してもよかったわけですが、食品表示法では「原材料と添加物を明確に区別して表示すること」が義務付けられました。
今までは、原則として「原材料を重量順に、その後に添加物を重量順に表示すること(※)」になっていましたが、原材料と添加物の明確な区切りはなかったのです。

その結果、消費者の多くは添加物とはどのようなものかを知らないので、原材料名表示を見ても「どこからが添加物なのか」がよく分からない状態にありました。
ところが食品表示法では、どこまでが原材料で、どこからが添加物なのかを、消費者がハッキリ分かるように表示しなければならなくなったのです。

(※)「使われた材料の多い順に表示すること(食品表示法)」

例えば乾麺のお蕎麦を買う時、袋の裏に記載されている原材料表示を見てみましょう。

写真のように「原材料名:小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩」と書かれている場合、この商品はそば粉よりも小麦粉の使用量が多いということがわかります。

ちょっと残念、でも添加物は一切使用されていないこともわかりますね。

何種類かある「明確に区別する方法」

原材料と添加物を明確に区別する方法はいろいろあります。

従来は、表示例③のように全て「、」で区切ればよかったのですが、食品表示法の大原則は表示例④のように、原材料欄と添加物欄をそれぞれ設けて表示することになっています。

しかし運用上の特例として、表示例⑤、表示例⑥、表示例⑦も認められています。

この3つ以外にも「明確に区別する方法」であれば認められますが、実際にはどの事業者も消費者庁が示した例のどれかを採用することになります。

添加物(食品添加物)とは

保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。

厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。

ほとんどの事業者が「/」を採用する2つの理由

食品表示法の完全実施は、昨年4月1日以降に製造あるいは加工された商品が対象で、大手企業の商品はほとんど新表示に移行していますが、ごく一部を除いて表示例②(表示例⑦)を採用しています。
なぜ「/」にしているかというと、一番大きな理由は文字数が変わらないことです。「、」を「/」に変更するだけなので、原材料表示欄の行数が増えず、デザイン変更をする必要がありません。
もう一つの理由は、一番目立たない方法なので、消費者が「表示が変わったことに気付きにくい」ということがあります。

テレビや新聞、雑誌などのマスコミでは、新表示についてほとんど報道していないので、多くの消費者がこのことに気付いていません(実は食品業界の関係者ですら知らない人が多いのです)。
この「スラッシュルール」の採用によって、どれだけ添加物が使われているかを簡単に見極めることができます。

表示を変更しただけでは済まされなくなります

添加物と添加物以外の原材料が、ハッキリ分かるようになるということは、添加物が多く使われている食品か、少ない食品かが誰にでも簡単に分かるようになるということです。

そうなれば、できるだけ添加物の少ない商品を選ぶ消費者も増えるでしょう。
これからは表示を変更しただけでは済まない、添加物が少ない商品を開発・品揃えしなければ消費者に支持されなくなる可能性があるわけです。


いかがでしたか?
添加物とそれ以外のものの区別が、いつの間にかこんなにわかりやすくなっていたとは…驚きでした!
少しでも体に負担が少ないものを選びやすくなりましたねyes

さて、次回は…
Vol.36【食品の原材料表示「スラッシュ(/)ルール」って…?~後編~ 】です!
見やすくなったはずのスラッシュルールに落とし穴が?!
気を付けたい添加物についてもご紹介します。

次回の更新もお楽しみに✨