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コラム「もっと広がるヒロ建工の暮らし」

【ハッピーホルモンでストレスを撃退?!】

いつもヒロ建工HPをご覧いただきありがとうございます。

最近、またコロナウイルスが一気に感染拡大したことでストレスが溜まっている方も多いのではないでしょうか?

今年こそ実家へ帰省するぞ!と思っていたけど結局今年も見送ることになった…という方もいるかもしれません。

どーんと爆発してしまう前に、お金をかけず上手にストレス解消する方法をご紹介します👍✨


ハッピーホルモン『オキシトシン』がストレスや不安を軽減

なんとか軽減したいと思う不安やストレス。

それを実現してくれるのは体の中にもあるホルモンです。

正式名称は『オキシトシン』、それはハッピーホルモンとも言われ、親しい人と触れ合った時などに脳から出ます。

その癒し効果はたいへん大きく、ストレスの軽減以外にも、痛みが和らぐ、認知症の症状が改善する、などさまざまな報告があって研究が始まっています。

研究が進んでいるスウェーデンでは、痛みやストレスを抱える患者さんを対象に、背中などをさすってあげる「タッチケア」を行っている医療機関が多くあります。

認知症の徘徊が減ったり、血圧が下がるなど、触れることで出るホルモン『オキシトシン』の可能性は計り知れません。

背中をなでるタッチケア「オキシトシンマッサージ」

日常のストレスや不安の軽減、慢性の痛みの軽減や、認知症の周辺症状の改善などに効果が期待できます。

1)いすに腰掛けて、楽な姿勢をとります

2)両手のひらを背中にぴったりつけ、全体をなでます

ポイントは、ゆっくりとした動きで、手のひらでアイロンをかけるようなイメージです。

目安は1回10分程度。 なでる側の人にも、オキシトシンが出ることが期待できます。

ぜひお互いに、なでっこしてみましょう。

スウェーデン発祥「触れるマッサージ」の効果

スウェーデンでは、1960年代に未熟児に手で触れる未熟児ケアにより発育が顕著であったことに着目したマッサージの手法が開発され、障がい児のケア、がん患者の終末期における緩和ケア、高齢者ケア、認知症ケアでの実践へと、その領域が広がっていきました。

このオキシトニンマッサージは、スウェーデンでは「タクティール・マッサージ」とも呼ばれていますが、単に「タクティール」あるいは「タクティール・タッチ」また「タクティール刺激」など、いろいろな呼び方がされています。

オキシトニンマッサージは、筋肉や深い組織を揉みほぐすのでなく、皮膚を撫でるように柔らかく触れる「ハンドマッサージ」です。

触覚神経を刺激することでハッピーホルモンとも言われる『オキシトシン』の分泌が促され、それにより穏やかさと安心感をもたらし、施術する側と受ける側との間に、親密感と信頼感が生みだされます。

また、オキシトニンマッサージは「痛みの緩和」に貢献することも実証されています。

そのためスウェーデンでは早くから、がんや認知症などの緩和ケアの一環として、痛みの緩和に「代替医療行為」として使われて来ました。

この他にも特徴付けられる効果として、硬直した筋肉の緩和があります。

手が硬直している場合に、今まで開くことが難しかった手がマッサージの途中から硬直が緩み、終わる頃には手が柔らかくなり開くのが容易になることが往々にしてあります。

さらに、睡眠状況の改善や便秘の改善といった身体への働きかけだけでなく、施術によってもたらされる穏やかさや安心感は精神的な症状にも働きかけ、「落ち着き」が得られます。

その他にも触覚神経が刺激を受けることで、自分の身体領域を確認・認識・再認識することにも繋がります。

「手当て」と、「ふれあい」のコミュニケーション

私たちは、昔から「手当て」という言葉を使って来ました。

「お医者さんから手当てを受ける」というように、お医者さんの手で触れられることで、身体が癒されるということ、そしてお医者さんの立場では、「手で触れること」で身体の様子や反応で検診が出来、治療にもなるというわけです。

「手当て」と言えば、昔から私たちは誰から教わるまでもなく、体のどこかに痛みがあると、息を吹きかけたり手で摩ったりします。

幼児が転んだりして膝や手を打とうものなら、そこにフッと息を吹きかけ「さぁ、もう大丈夫!」などと言ったりします。

しかし、これは「ただのおまじない」でも何でもなく、「撫でる」ことは実際に痛みの緩和にも繋がるものです。

このように、「触れる」ということは、癒しにつながりますが、それだけではありません。 受け取る側と行う側との間に、親密感と信頼感を生みだします。「ふれあう」ことで生まれる、コミュニケーションです。

スウェーデン発祥『オキシトシンマッサージ』の効果

スウェーデンのノーベル医学・生理学賞の選考も担うカロリンスカ大学では、さまざまな効果が見つかっている『オキシトシン』を、慢性の痛みを持つ患者の治療に生かそうとし、研究を進め、『オキシトシン』を大量に放出させる方法が明らかしました。

それは、お肌を優しく擦ってあげることなのです。

しかし、擦るスピードに少しコツがあります。

花王が運営する感性科学研究所では最適なスピートを調査する実験を実施しています。

異なるスピードで擦ってみて、どのスピードで擦った場合に眼窩前頭皮質が最も反応したかで、最適なスピードがわかるということです。

脳の画像を見ながら、手を筆で擦ります。

その結果、秒速5cmのスピードで擦っているときが最も活発に反応することが分かりました。

秒速5cmのタッチで穏やかになれたときに気持ち良いと感じ、その気持ち良さによって『オキシトシン』が分泌されて、

体の中で上昇すると考えられています。

世界中でこのタッチの仕方が研究されており、秒速1~10cmでタッチした時に最も脳に刺激が伝わることがわかったのです。

そして、秒速10cmを超えると極端に反応しなくなってしまいます。

実際にマッサージ後に唾液で『オキシトシン』の量を測ってみると、6倍も『オキシトシン』の量が増えていたのです。

この検証には続きがあり、オキシトシンマッサージをしてあげることで、施術してあげた人の『オキシトシン』の量もアップしたのです。

看護や介護ケア職員にとっても

ケアの現場で、利用者や患者さんが、この手当てや触れ合いによって心地よさを感じることで、利用者や患者さんとの間の貴重な「架け橋」となることができます。

このため、利用者にとっても職員にとっても、一つの有効なコミュニケーションの手段として、現場での環境づくりやQOLの向上に大いに貢献しています。

オキシトニンマッサージは、特に認知症や障がいを持つ人など周りとのコミュニケーションに困難を抱える人には、「自分が慈しみを受けている」、「今、人に認められている」という意味合いを感じることで自意識の向上に繋がり、その結果日常的な生活のQOLの向上に繋がります。

患者さんなどに喜ばれるため、看護や介護の場合の一つのスキルとして、良好な職場環境の向上にも役立ちます。

スウェーデンでは、幼稚園児同士が午前中にお互いに背中のマッサージをすることで児童同士の関係が穏やかになり、昼寝もスムーズにいくなどの効果も挙げられ、さらに小・中学校など学校教育の中でも、生徒同士の関係改善や集中力の向上という意味で取り上げられています。

さらに、ストレスの多い医療や福祉分野の現場では、職員同士がハンドセラピーを行い、「ケアをする人のケア」ということでも効果を示しているなど、様々な現場で取り入れるようになりました。


いかがでしたか?

ケアされる人はもちろん、ケアする人も幸せになれるなんて理想的なストレス解消法ですね✨

離れて暮らす方でも、電話で大切な人の声を聞くだけでオキシトシンが発生するそうです。

今年も帰省できないという方はぜひ試してくださいね♪

では、また次回もお楽しみに😊